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飛躍的な進歩を遂げたマシンビジョンソフトウェア HALCON 8.0
株式会社リンクス 村上慶
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   4. スピードアップ
 マシンビジョンシステムに常に要求され続ける課題に処理時間の短縮が挙げられる。画像処理を付加価値とする装置にとって,高精度な処理が実現できる機能性と同等に,タクトタイムをどれだけ短縮できるかが製品の明暗を分けることになる。われわれはHALCONの各関数のスピードアップに膨大な工数を費やし,HALCON 8.0ではメモリ管理手法の効率化や,MMXおよびSSE2の採用により飛躍的な速度向上を実現している。(図3)その割合は関数に依存するが,最大500%,平均25%の高速化を達成した。

 すでにHALCON 8.0を実際に装置へ組み込んで評価されたユーザーの生の声を以下にご紹介する。

■ 製造装置メーカー
 「さっそくですが,一次評価が終わりました。すごい!です。実際のアプリケーションにおいて,同一条件にてのHALCON 7.1とHALCON 8.0の相対速度比較を行ったところ,23%(最小)〜32%(最大),平均27%の速度向上が得られました。これは,仮に今まで30秒のタクトがかかっていたものが,20秒強に短縮されることを意味します。これは,使うしかありません。」

図3 スピードアップ
スピードアップ
   5. パターンマッチング
 2次元におけるパターンマッチングも着実に進化を遂げている。以下にHALCON 8.0でサポートされた2次元パターンマッチングの新機能を紹介する。

5.1 カラーマッチング
 近年のカラーカメラの普及により,カラー画像に対してパターンマッチングを行いたいという要求が増加している。従来であればRGBの各画像に個別にマッチングをかける必要があったが,HALCON 8.0ではRGB画像に存在するすべてのエッジに対してマッチングがかけられるようになった(図4)。

図4 カラーマッチング
カラーマッチング

5.2 縦・横スケーリング
 従来のパターンマッチングではスケーリングの設定は360度全体に対して一律にしか変化させることができなかった。正方形をモデル登録すると正方形のまま膨張収縮するものしか見つけられず,例えば横方向だけに膨らんだ長方形を見つけることはできなかった。HALCON 8.0では,スケーリングの設定を縦方向,横方向に個別に指定することが可能となった(図5)。

図5 縦・横スケーリング
縦・横スケーリング

5.3 高ビット画像
 近年の高ビットカメラ(10,12,16ビット)の普及により,パターンマッチングを10,12,16ビット画像に対して適応したいという要求が増加している。従来であれば,高ビットの画像を8ビットにスケールダウンしてからマッチングしていたが,それを高ビット画像のままマッチングできるようになった。

5.4 正規化相互相関
 HALCONはこれまでエッジ情報を用いた形状ベースパターンマッチングを最も強力なサーチ機能として進化させてきた。しかし,一定の条件(ピントのボケ,形状の変化など)においてはパラメーターの設定が困難となるため,正規化相互相関をサポートすることになった。HALCON 8.0の正規化相互相関は,360度回転サーチを可能とすること,そしてサーチ時間が極めて速いのが特徴である(図6)。

図6 正規化相互相関
正規化相互相関

 すでにHALCON 8.0を実際に装置へ組み込んで評価しているユーザーの生の声を以下にご紹介する。

■ 製造装置メーカー
 「立体形状をサーチする際にエッジがなかなか出てこなかったため苦労していましたが,HALCON 8.0で入った正規化相互相関を使うことで解決しました。この正規化相互相関は予想以上に速度が早く,驚いています。」
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